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講師コラム

SNSの危険性を忘れていませんか?

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パソコンは一人一台以上、スマホ等のモバイルデバイスの普及によって、日常的にインターネットの世界とふれる時代となりました。それに伴って、年代や社会的地位を問わずSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が一般的に利用される時代にもなりました。

SNSは同じ時間や同じ趣味や話題を、時間や場所を問わず共有する事が出来る非常に便利なサービスです。ですが非常に便利なサービスであるが故に、利用者の個人情報が流出する危険性がある事を、利用者が加害者になる可能性がある事を忘れがちです。

ニュースなどにもなり、記憶に残っている方もいるのではないでしょうか。

飲食店のアルバイトの方が、モラルを逸脱した画像を撮影し、その画像をSNSに投稿しました。その投稿がSNS上で批判を浴び、飲食店が風評被害を受けたり、店内の機材の入れ替え等の多大な費用を強いられることとなりました。また、他のケースでは閉店に追い込まれたケースもありました。

このような事態を起こさない、起こさせないようにするために、「横断歩道を渡りましょう」や「赤信号でわたっちゃいけませんよ」といった一般的なモラルとして浸透をさせるべき事の一端をお話ししていきたいと思います。

1.写真には色々な情報が載っている

「楽しいパーティーやイベントをみんなと共有したいっ!」

「面白い写真が撮れたから自慢したいっ!」

その写真には何が映っていますか?

スマートフォンで写真を撮った場合としてお話をしていきますが、一般的に写真から読み取れる情報を考えてみましょう。

  • 被写体(人物)
  • 風景(場所)
  • 撮影日時
  • 撮影場所(GPS情報)

主だったところはこんなところです。

たった4つと思われた方もいるかと思いますが、その4つだけで色々な事がわかります。

端的に言うと、写真一枚で「いつどこで誰と何をしているのか」という事を公開していることになります。特に写真の「被写体」と「風景」について、一緒に映り込んだ人や一般家屋等から他人のプライバシーを侵害する場合があります。写真をSNSに載せる場合には、一緒に写っている人に了解を得なければいけないことは一般的に知られていますが、実に半数以上の人が了解を得ずに掲載を行っているのが現実です。

投稿した本人はそこにいる事を公開しても問題がないかもしれませんが、映り込んでしまった人も同じとは限りません。こういった他の人が投稿した写真から大きなトラブルとなる事は少なくなりません。

写真を投稿する場合には、他の人に迷惑をかけないかをしっかり確認してから投稿するようにしましょう。

2. 公開範囲は友人だけだから大丈夫・・・本当に大丈夫?

多くのSNSでは、「友人のみ」や「友人の友人まで公開」等の公開範囲の設定が行えます。この設定を行っているから、これ以上情報は拡散される事はないと思われている方が多いのではないでしょうか?

こういった事例ではどうでしょうか。

あるSNSで「友人のみ」の公開設定で記事を投稿しました。閲覧した友人が面白い記事だと思い、更に「シェア」や内容のコピー等を行って、発信したとします。

この公開設定が「すべてに公開」だったとしたら・・・世界中の誰もが見られる情報となります。

インターネットの世界は、情報を発信した瞬間に世界中へと拡散され、時間・場所・国を問わず様々な人が閲覧します。また、一旦拡散した情報を削除する事はほぼ不可能です。

投稿する際には、そういったリスクについても考慮の上で行うようにしてください。

3.匿名だからだいじょうぶ?

SNS上では、ニックネーム等の通称で利用する事も可能です。その為、どこのだれかはわからない状態で、自分の情報を発信できます。本名で利用する場合には名前が出るので、自制心が働いた言動となりますが、ニックネームなどの場合にはそうとは限りません。

仮に何かのトラブルに巻き込まれた場合、匿名だから自分の名前などはばれないと安心はできません。

なぜでしょうか。

これまで投稿した「記事」や「写真」、また登録されている「フレンド」等から、様々な情報を集めることができ、最終的に住まい等の個人情報にまでたどり着ける可能性があります。

例えば、先に説明をした写真を例に挙げてみましょう。

投稿した写真から読み解ける事だったでしょうか。

「いつどこでだれと何をしているのか」でしたね。

写真からその人の行動範囲、交友関係、家族構成、場合によっては自宅が映っているかもしれません。ここまで来ると、その人の住まいの範囲や職業等まであたりがついてしまう事になります。さらには写真にGPS位置情報が載っていた場合には、ピンポイントに撮影場所を特定されることになり、それが自宅の写真だったら目も当てられません。

またフレンド登録と連動する場合にはその人との交友関係、そのフレンドの記事からの情報、SNS内のGPS機能等を利用したピンポイントな位置情報の搾取など、専門的な知識がなくても容易に閲覧が出来ます。

日常的な投稿についても、一呼吸おいて考えてから投稿するようにしてみてはいかがでしょうか。

4.SNSは正しく楽しく節度を持って楽しみましょう

ここまで危険性の一端をお話ししてきましたが、実際にはもっと複雑で生々しい事例などが多々発生しています。時には事件にまで発展する事もあります。

「日常の現実世界もインターネット上の世界も繋がっている」、そのことを忘れずに、インターネットでもモラルもって、楽しく活用して下さい。

 

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